サポニンとは
10月 15th, 2009【サポニンとは】
植物の根、葉、茎などに広く含まれている配糖体の一種です。苦み、渋み、えぐみといった不快味の原因ともなる成分で、19世紀初頭にサボンソウの根から発見されています。
サポニンにはさまざまな生理活性作用があり、その作用は植物によって異なります。
現在、最も一般的で手に入りやすいサポニンといえば、大豆サポニン。日本産の大豆には5種類のサポニンが含まれている
といわれ、抗コレステロール、抗酸化、高肥満などの作用が認められています。
【注意点】
サポニンの多くは溶血作用があり、十分にアク抜きをしないまま多用すると、有毒成分が残ることがあります。
ただし、大豆サポニンについては、溶血性がなく、毒性が皆無であることが確認されています。大豆や大豆加工品は、安心
して利用してよいでしょう。
【サポニンの主な働き】
水と油の両方に溶ける性質を持ち、血管についたコレステロールを除去したり、血中脂質を低減させたりする働きがあることが明らかになっています。体内で血栓をつくるもととなり、動脈硬化を進める過酸化脂質の生成を抑制する働きもわかっています。
このことから、動脈硬化、高血圧、高脂血症などを予防、改善する効果が期待できます。実際、血中脂質類の改善が必要な患者に大豆サポニンを投与したところ、総コレステロールについては71%、中性脂肪では88%の改善が認められています。
また、大豆サポニンは、肝機能障害の改善にも有効とされます。サポニンが体内での脂質の酸化を抑制するとともに、大豆
のたんばく質が傷ついた肝細胞を再生する働きをするためです。漢方薬の 「小柴胡湯(しょうさいことう)」が慢性肝炎に効くの
も、サポニンの作用であろうといわれています。
さらに、大豆サポニンには、脂質の合成・吸収抑制作用、脂質の分解促進作用があり、肥満防止に有効であることが、ラットを使った実験で確認されています。長期間摂取し続けると、腸管の表面の組織が変化し、肥満体質そのものが改善されるといわれています。
最近では、がんや老化の原因とされる活性酸素の害からからだを守るとしても注目されています。
【サポニンの摂取量の目安】
サポニンとしての摂取量は特に定められていません。大豆や大豆加工品は良質たんばく質源としても貴重ですが、たんばく質については、成人の1日の必要量は、体重1kgにつき1.0~1.2g、体重60kgの人なら60~70gが目安とされます。
【サポニンの上手な摂り方】
大豆や大豆の加工品である豆腐、生揚げ、がんもどき、油揚げ、おから、豆乳、ゆば、納豆、高野豆腐などが供給源となります。
これらの食品には、サポニンばかりでなく、良質たんばく質、レシチン、ピタミンB群、ビタミンE、カルシウム、カリウム、食物繊維など、生活習慣病を予防する効果のある成分、栄養素がいろいろ含まれています。
ハンバーグやコロッケに混ぜるなど、工夫して料理のバリエーションを広げ、1日3食のうちの最低1食には大豆料理を献立に加えるようにしたいものです。
なお、最近は、サポニンを配合した中高年向けの栄養(健康)補助食品や健康飲料なども市販されています。